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簡単抹茶ティラミス

歴史にそれほど詳しい訳ではないのだが、ここ数年、機会があると お城を見に行ったりしている。昔はそんなもの全然興味も無かったのだが、 あるとき急にピンと来て、何気なくお城めぐりが始まった。

お城と言っても、基本的にレプリカの城にはあまり興味はない。 重要文化財や国宝のお城は当然昔のままの建物が多いが、全国に あふれているお城の殆どは再建されたものである。それでも、本来の お城を忠実に再建したような城は、天守閣以外の櫓などの建物 が昔のまま残っていたり、掘割が手付かずであったりして見ごたえが あるのだが、酷いところになると、何処のものとも付かない、過去存在 した事がないお城を、観光目的で建造したところも結構あるのだ。

まあ、そのレプリカのお陰も手伝って、重要文化財や国宝のお城が ひときわ引き立つのではあるが、その文化財となっている貴重なお城は 全国でも十数か所だけで、中でも国宝のお城は5つしかなく、国宝五城 と言われている。少し前までは国宝四城だったのだが、数年前に京都の 二条城が世界遺産に登録されるにあたって国宝にも指定されたので、一つ 増えた。ちなみに他の4つは、姫路城、松本城、彦根城、犬山城である。

この中の一つ、彦根城に急に行ってみたくなった。何も計画も下調べ もしないまま、とりあえず高速を走り始めた。それまで彦根市には行った 事も無く、もちろん彦根城のありかも わからないままではあったが、午後2時を回ったくらい彦根市に着いた。 インターを降りてみたが、特にお城も彦根城への案内も見当たらない。 とりあえず駅方面へ向かってはみたものの、私のカンでは駅周辺にはお城はない とふんで、ざっと辺りを見回して丘のあるほうへ進む。昔ながらの城下町 風情なところをさまよっていると、ようやく城の案内が出始め、さらに ぐるぐる回って駐車場へたどり着いた時はもう3時くらいになっていた。

彦根城は平山城と言って、街の中の小高い丘の上に建っているため車で お城まで行くことは出来ない。野趣あふれる山道を息を 切らしながら歩き、10分くらい登っていくとようやく 彦根城が間近に見えてくる。お城には本丸に入る前、枡形といわれるゲートが あるのだが、彦根城のそれは幅が狭く高さは高く、しかもそれを上ってから 本丸に行くまでにもう一回橋を渡るなど本気の防御が感じられる。 本丸に入ると眺めもよく落ち着いたのどかな雰囲気で、思っていたより も小ぢんまりと彦根城が存在していた。

一通りお城の中を堪能した後、本丸の中に茶店があるのを見つけた。 そこはとても小さなボロボロの小屋で、横には鐘楼があった。中に2畳くらいの 座敷と4人くらいが座れるテーブル席があるだけのその茶店では、お抹茶 とお茶菓子が頂けるらしく、閉城まで一時間くらい時間もあるし、休んで 行くことにした。彦根の和菓子を堪能し、本格的な御点前で点てられた お薄をいただいた後、茶店を一人で切り盛りしている和服の女性店主が色々な 話をしてくれた。

彦根藩のこと、歴代の殿様の事、お城のこと、城下町の事、彦根文化、 茶道のこと、藩主であった井伊直弼のことなど、心から彦根を愛してやまない と言った感じが伝わってくる面白い話ばかりだった。特に彦根城のことは、 彦根の宝でもあるけれど、国の宝を預かっているという気持ちだと言って いた事がとても印象深い。その茶店の建物も、横にある鐘楼を叩くお役目の人が 住まわされていた重要文化財級の貴重な建物で、ゆくゆくは修復する話もある らしく、いつまで営業できるかわからないとの事。茶店はとても商売 にはならないらしいが、損得では無く彦根城を愛し、彦根の伝道師として 少しでも多くの人に彦根を知って 貰いたいがために営業を続けているそうだ。こういう心持の人が 多い土地柄だからこそ、城が残され保存されて国宝となったのであろう。 あちこちのお城で抹茶を飲んだが、彦根城がピカイチに美味しかった。

それからは、自分でも勝手流でお茶を点てて飲むようになった。 道具も何も無く、お茶碗と茶せんと抹茶だけ。だが、抹茶だけは こだわっており、京都に行ったときにお気に入りのお茶屋さんで購入 して来ている。そのまま点てて飲んでももちろん美味しいのだが、 贅沢にお菓子に使ってもとても美味しい。

ティラミスはエスプレッソをケーキに滲みこませて作るが、ここで コーヒーのかわりに抹茶を使ってしまう。タップリ大匙一杯の抹茶を200ccの お湯で点てて冷まして置く。スポンジは焼くのが面倒くさいので、市販の カステラをスライスして使う。チーズクリームは本来マスカルポーネチーズ を使うが、高いうえに手に入りにくいのでクリームチーズ・その他で代用。 後は、薄くスライスしたカステラに抹茶をタップリ滲み込ませて容器に 入れ、クリームを乗せる。これを繰り返して層にした後、冷蔵庫で数時間 冷やせば完成である。オーブンも使わず手軽にできる割には、とても 美味しく仕上がる。カステラが甘いので、チーズクリームは甘さ控えめ、 抹茶には砂糖を入れずに作っても十分美味しい。


材料4人分カステラ一本・1cm厚にスライスしておく
クリームクリームチーズ・200g
無糖ヨーグルト・100g
生クリーム・100cc
砂糖・30g
抹茶大匙一杯・200ccのお湯で溶いておく
作り方ボウルにクリームチーズを入れて1分半ほどレンジにかけてやわらかくした後、泡だて器で滑らかに混ぜる
粗熱が取れたらクリームの他の材料を全部入れて滑らかに混ぜる
容器の中に、抹茶を滲みこませたカステラを敷き、クリームを薄く乗せ、繰り返して層を作り、冷蔵庫で数時間冷やしたら完成
備考一晩冷やしておくと、より馴染んで美味しい。甘いのが好きな人はクリームに入れる砂糖を味を見ながら好きなだけ増やすと良い。
小さなグラスに一人分づつ作って直接グラスから食べるようにしても良い。

説明


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