ピアノ講座

バイエル103番

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引き続き、バイエル103番へ進みます。この曲は、16分音符 のアルペジオ伴奏の最大の山場です。辛く苦しい練習になるかも知れません。

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バイエル103番は、3拍子でハ長調の曲です。右手の旋律は、 一箇所大変なところがあります。8小節目の終わり、左手が16分音符で 終わったあとすぐに、右手が受けて繋がるところです。ここの第8小節 3拍目は、左手1つと右手3つの合計4つの16分音符で、1拍分の16分 音符となるのです。これによって、曲の最初から最後の最後まで、ずっと どちらかの手によって16分音符のリズムが刻まれている曲となって います。どうしても右手が遅れてリズムが崩れてしまいがちですから、 まずはゆっくり練習を始めてください。左手が弾き終わって休符に入ってから右手を 弾こうと思うと遅れてしまいます。左手がまだ弾き終わらないうちに 右手を始めるくらいの感じで、ちょうど良いかも知れません。リズム 感が要求されます。後は、スケールがありますので、このスケールの 16分音符も、伴奏のリズムと同じように、遅くなったり速くなったり せずに、再び左手伴奏へリズムを送り渡すようにしましょう。

さて、この曲最大の問題は、左手伴奏です。楽譜上は複雑ではなく、 今まで練習してきた事となんら変わりはないのですが、速い16分音符 のアルペジオになっているために、一定の音やリズムを維持するのが、 とても難しいのです。バイエル101番の右手の時に確認したように、 余計な力は抜いて、指先だけでコチョコチョとくすぐるように弾くイメージ で練習します。しかし、このアルペジオの形だと、1の指は抜こうと努力しても、 力を抜く暇がありません。慣れないうちは、ある程度力が入ってしまっても仕方の無い事 ですが、親指に力が入るあまりに、指が反り返ってしまわないように 気をつけてください。指をなるべく内向きにして1の指を打鍵する、と いう風に気をつけるだけでも、かなり差が出ます。練習方法としては、 5の指でドを、3の指でミの鍵盤を押し続けながら、1の指でソの音を、8分音符の 速さで、なるべく鍵盤に指をくっつけたまま(鍵盤から指を離すと指の動作が大きくなって 力が入ってしまいやすくなります)60回、連続して弾いてみます。 60回というのは、バイエル103番 を弾くと、第9小節目から連続して10個の小節の間に、60回の親指連打をする事に なるからです。言い換えれば、60回、速い速度で連続打鍵できなければ、 103番はクリアできない、と言うことです。しかし、1の指で打鍵するときは、 手首などを上下させたりスナップを使って弾いてはいけません。あくまで 指だけで、鍵盤から離さずに弾くようにします。押さえ続けている5と3の指は、鍵盤を 押し続けるだけの力以外は力を抜くようにします。連続打鍵の練習をしている 時に、親指がつりそうになったり痛くなったりしたら、まずはそのまま 力を抜いて楽にし、速度を遅くして続けます。途中で止めたらいけません。 60連打に耐えうる筋肉が付かなくなってしまいます。速度を遅くして 続けている間に指が回復してきたら、また速い速度で続けます。こうやって まずは60回連続打鍵できるようにしてください。だんだん指が慣れて きたら、速度を遅くしなくても60回続けられるようになるでしょう。 ここまで出来れば、後はアルペジオの練習に切り替えるだけです。バイエル 86・87番でやったようなリズム練習 でアルペジオを弾いてみるのも、大変効果的な練習となります。速度は 多少遅くても、自分で納得できるくらいに綺麗に弾けるようになれば、 バイエル103番はクリアです。

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バイエル103番

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